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蓄正式ハイブリッドシステムの効果については、実験2の走行に単純にシステムを付加したものを想定して評価してみた。簡単のため、機器による重量増は無視し、ポンプ容量と効率を変化させてみた結果を図3.2−7に示す。同図には、制動エネルギーを損失なく、すべて回収する場合も示してある。これから、ハイブリッドシステムによる環境負荷の低減は、システムの容量、効率、制御方式によってかなり変化すること、制動時の減速レベルにもよるが、制動エネルギーの多くを回収しようとすると、ポンプ容量をかなり大型化しないと十分でないこと、などがわかった。ポンプの大型化は重量増に結びつくので、適切な選択をすることが必要である。
(4)まとめ
車両システム、運転操作、道路環境の諸々の要素の環境負荷に対する影響を理解するため、排出ガス評価可能なドライビングシミュレーダシステムを構築した。それを用いて各パラメータの環境負荷に対する影響を調査し、車両そのものの改善、運転操作の適正化、運行環境の改善により、環境負荷を半分以下にすることも不可能でないことがわかった。

 

 

 

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